ロボトミーでどうなる?どうなった?手術をした結果まとめ一覧

1930年代から1950年代にかけて、ロボトミー手術という精神疾患のための手術が行われていたようです。

特に推進していたのは、ウォルター・フリーマン博士という神経学者で精神科医であった人物のようです。

出典:geni.com https://www.geni.com/people/Walter-Jackson-Freeman-II-M-D/6000000023340734427

いろいろと功罪はあったようですが、手術をした結果どうなったのでしょうか。まとめてみました。

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成功例?

アリス・ロビタイユ(Alice Robitaille)

概要、経緯:カナダ出身の歌手。精神衰弱に苦しみ、ロボトミ―手術を受ける。

手術後:舞台に復帰することはできた。

舞台には戻れたようですが、人気は回復しなかったようです。他にも成功例?らしきものがないか探しましたが、見つけられませんでした。あまりうまくいくものではなかったようです。

失敗例

ローズマリー・ケネディ(Rosemary Kennedy)

概要、経緯:ジョン・F・ケネディの妹。知的障害があり、20歳ごろから暴力的な振る舞いをするようになる。23歳でウォルター・フリーマン博士による手術を受ける。

手術後:IQが低下して、2歳児程度になる。歩行や会話が困難になる。廃人状態になる。

その後:障害者用養護施設に入所。手術から63年後に86歳で自然死。

ヨーゼフ・ハッシド(Josef Hassid)

概要、経緯:ポーランド出身のバイオリニスト。重度の精神障害、統合失調症と診断される。

手術後:手術後に感染症で死亡。26歳。

シグリド・イェルテン(Sigrid Hjertén)

概要、経緯:スウェーデンの画家。47歳で統合失調症で精神病院に運ばれる。

手術後:合併症で10年後に死亡。62歳。

ワーナー・バクスター(Warner Baxter)

概要、経緯:米国の映画俳優。数年間、関節炎に苦しみ、様々な治療法をためすもうまくいかず。医師の反対を押し切って、手術を受ける。

手術後:痛みは改善するも、重度の記憶喪失、痙攣発作、周囲の人々に無関心になる。

その後:肺炎で死亡。62歳。

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ランドルフ・スチュワート(Randolph Stewart)

概要、経緯:スコットランド貴族。統合失調症と診断される。23歳で手術を受ける。

手術後:精神病棟で15年過ごす。その後、47歳で結婚。精神状態が悪化し暴力的になる。存命中の模様。

日本国内の例 Aさん

概要、経緯:盗みや喧嘩、独語空笑。22歳で手術を受ける。

手術後:無気力状態。以後数十年に渡って入院。

日本国内の例 Bさん

概要、経緯:経緯不明。19歳で手術を受ける。

手術後:無気力状態。以後数十年に渡って入院。

不必要な手術が行われた例

ハワード・ダリー(Howard Dully)

概要、経緯:フリーマンが統合失調症と診断。他の医師は精神障害と見なさなかった模様。12歳で手術を受ける。

手術後:影響不明。ただし損傷は著しかった模様。

その後:50代になってから手術の調査を開始。2007年に手術の回想録を出版。

ウォルター・フリーマン博士の息子の証言

 フリーマン博士の息子で自身も神経生物学の教授であったウォルター・フリーマン3世氏は、「私の父が直接行った手術はうまくいっていた」と話す。「父の熱意の理由もそこにある」

 同氏によると、フリーマン博士とワッツ医師は、2人による手術の3分の1は成功したと考えていたという。つまり、患者が「生産的な生活」を送れるようになったのだ。もう3分の1は自宅に戻ったものの、自立はできなかった。ワッツ医師によると、残りの3分の1は失敗だったという。

出典:ameblo https://ameblo.jp/byoukikaiketu/entry-11741795092.html

ワッツ医師は外科医でしたが、フリーマン博士は精神科医であって外科医ではありません。脳神経外科医がためらうようなやり方で、なぜ精神科医がおこなってうまくいくといえるのでしょう。ウォルター・フリーマン3世氏の証言には疑問を持たざるを得ないです。

成功例は1件しか見つけられませんでした。失敗例は他にもありましたが、要するに、普通の生活はできていないということでした。

重大な影響を及ぼす手術であるにも関わらず、必ずしも慎重に行われているように感じられませんでした。精神科医が外科手術を行っている点にも強烈な違和感を持たずにいられません。

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まとめ

今回は、ウォルター・フリーマン博士が推進した、ロボトミー手術の結果についてとり上げました。あらかた失敗な上に、雑な診断で行うこともあったようでした。

今後、似たようなことが医療分野で起きないか、不安な限りです。最後までお読みいただきありがとうございました。